富士山に登ってきた。富士宮ルート攻略時の服装や食事などレポート


2019年7月17日。30歳にして人生初の、富士山へ行ってきました。

きっかけは、25歳辺りから漠然と「30歳になったら記念に富士山登ってみようかな~」と考えていたからです。まさかこんな適当な思い付きが5年も残り続け、実際に挑戦するきっかけになるとは。。

富士登山を”記念”とした理由は「高さ日本一だから」。思考が中学生で止まっているとしか思えません。

しかも登山未経験。2019年に入ってから慌てて装備の準備をしたり地元の山で人生初の登山を済ませたりして、無理やりコンディションを整えました。

そんなわけで富士山は自分が登山を始めて3つ目の山になります。こんな初心者野郎が富士登山を無事登頂できるのでしょうか。

今回の記事では

  1. 富士山の登ったルートやアクセス方法
  2. 富士登山の服装や装備・食事等
  3. 富士登山レポ

大体この三部構成でお送りしていきます。

登ったルートは「富士宮ルート」

富士山表富士宮口登山組合より引用

自分は”富士登山ルート人気ランキング2位”の「富士宮ルート」から登りました。静岡県富士宮市から行けるルートです。

このルートを選んだ理由は

  1. 静岡県側から登るつもりだったから
  2. 比較的ポピュラーなルートだったから

です。

今年の終わり辺りに静岡に引っ越そうかな~と思っていたので、視察も兼ねていたから静岡側のルートは必然でした。が、結局静岡に引っ越すことはやめたんですけどね…。まあでも有名な「さわやかハンバーグ」を食べられたので良しとします。

2つ目の理由の「ポピュラーなルートだから」。というのも、ツアー登山じゃないからです。一人で登るので、万が一何かあったら周りに助けを求めやすいルートの方が良いかな、ということで。

登山の目安時間は「富士登山オフィシャルサイト」を、登山ルートの詳細は「富士さんぽ」の富士宮ルートを見ておくとイメージがつかみやすいです。

富士宮ルート(五合目)までのアクセス

富士登山は基本的に五合目からスタートする、という人が多いかと思います。自分もハナから五合目から登る予定でしたし。ということで、富士宮ルート五合目までのアクセス方法の紹介をしていきます。

車で行く方は

東名高速道路御殿場IC、裾野ICから富士山スカイライン、または東名高速道路富士IC、新東名高速道路新富士ICから西富士道路、国道139号、富士山スカイラインを利用します。

富士登山オフィシャルより参照
富士宮口五合目バス停

自分はバスで行きました。日帰りだったので、時間についても少しだけ触れます(登山にかかった時間は「登山レポ」の項目で詳細を書きます)。

富士宮ルート五合目のバスは「富士宮駅」が始発です。1便は6:35に出ていて、自分はそれに乗りました。富士宮口五合目到着時間は7:55予定です。自分のときは、確か10分ほど早く到着しました。

日帰りで富士登山をしようと考えているなら、これ以外の選択肢はないんじゃないかな、と思います。

バスのチケットは前日でも窓口にて購入可能で、片道よりも往復チケットの方が960円も安くなります。バスでは片道しか買えないようなので、必ず前日に窓口にてチケットを購入しておきましょう。買った日から3日間は有効です(16日に買ったら16~18日はチケットが有効。日帰りでも1泊2日登山でも対応)。

バスの時間や料金などの詳細に関しては「富士急行バス」のサイトがおすすめ。ていうかこれが答えです。

富士宮口五合目の発着バス「静岡駅・新富士駅~富士駅・富士宮駅~富士山富士宮口五合目」の時刻表・運賃をそれぞれチェックしておきましょう。

富士山登山の時の自分の服装・装備

基本的な富士山の情報は上にまとめたので、ぼちぼち自分の服装について紹介しておきます。富士登山のためだけに登山をすると決めたので、格安でまとめました。

服装は全身ユニクロ

全身ユニクロ。靴はコロンビアのトレッキングシューズ( 定価18,000円くらい)

この格好で八合目まで登りました。あと無印良品の「肩の負担を軽くするリュックサック(税込み2,990円)」。

実際に持って行った服たち

上→下、左→右の順に

  1. ベルト
  2. 帽子(Beams)
  3. ネックウォーマー
  4. ポリ100%半袖シャツ(ユニクロ)
  5. 綿ポリ半袖(ユニクロ)
  6. ポリ100%パーカー(ユニクロ)
  7. エアリズム パフォーマンスサポートタイツ(ユニクロ)
  8. ポケッタブルパーカ(ユニクロ)
  9. ブロックテックパーカ(ユニクロ)
  10. 長めの靴下
  11. 速乾タオル
  12. 手袋

旅行用の下着類も混じっています(上のリストからは外している)が、基本的に登山に使ったのは以上です。

まず間違いなく言えることは、靴だけはちゃんとしたものを用意しましょう。ということです。トレッキングシューズで良いのですが、普段使いしているようなスニーカーなどでは到底無理です。

自分は富士登山のために靴を探しに店舗に行ったのですが、登山靴を強くおすすめされました。「トレッキングシューズでは無理だ」と散々言われたのですが、実際のところ、別に問題はないかと。ガチの登山靴はお高いですからね…。

全体的に比較的軽装ですよね。でも思った以上にちゃんと対応できた装備だったと感じました。実際この装備でも登頂できましたし。

また、杖に関しては事前に用意しなくても現地で買えます(800円)。旅行含めで行動する予定の人は、現地調達がベターでしょう。

雨の日に備え、レインウェアは必ず用意すること

レインウェアの装備が貧弱な自分が言うことではありませんが、せめて上半身のレインウェアは用意しましょう。可能であれば下半身のレインウェアも。

自分は面倒くさがりだし「大丈夫っしょ」とすぐに思っちゃう性格なので、ユニクロのブロックテックパーカで上半身のみの対策という体たらくですが…。あった方が安心です。台風の時期ですしね。

また、寒さ対策として、夏でも重ね着の準備はしておきましょう。自分の場合だと、 八号目以降寒くなってきたのでポケッタブルパーカを着て、山頂ではブロックテックパーカを着ました。

休憩中も体を冷やさないようにブロックテックパーカを羽織りましたし、「夏だから 」と薄着でいくと後悔します。服は合計4~5枚は持っておくと安心かと。

平均的登山者の服装(自分が見た限り)

あくまでも”自分が見た”印象ですが、モンベル(mont-bell)ユーザーが多かった印象を受けました。やはり登山ガチ勢感が出ますしね。あとはノースフェイス(THE NORTH FACE)も人気でした。

リュックサックはイギリスのブランドカリマー(karrimor)をちょくちょく見ました。結構ガチなやつだし登山ウェアのデザイン的にもおしゃれだから良いですねこれ。

また、ヘルメットやヘッドライトを着ける人もチラホラ。靴はトレッキングシューズ~登山靴が多分100%。流石にスニーカーはいませんでした。何度も言いますが、富士山をスニーカーで登るのは無理があるので絶対にやめておきましょう。

個人的には意外だったのですが、ワークマンやユニクロなどを登山装備として使う人は全くと言って良いほど見かけませんでした。自分以上に貧弱な装備の人はいなかった、と言っても過言ではありません。

元々は富士登山のためだけに登山グッズを揃えたのですが、登山って思った以上に楽しいんですよね。今後も登りたいので、少しずつ自分もモンベルやノースフェイスの装備にしていこうと思います。

自分で揃える予算がない場合は、登山グッズをレンタルするのも良いかと思います。天候の読みにくい登山だけでなく、フジロックなどのフェスでも便利。ていうか来年フジロック行こうと思ってるんですけど、レンタルグッズ使おうかな。

登山レンタルならそらのした

備品類

旅行用のグッズ全て

登山に使ったのは

  1. バンドエイド
  2. 頭痛薬(イブ)
  3. 極小タオル(モンベル)
  4. 日焼け止め
  5. 小銭入れ

辺りですね。特に頭痛薬は必須だと思います。自分は高山病にはなりませんでしたが、9合目辺りで不安を覚えて即飲みました。頭痛予防は間違いなく必要です。

それと日焼け対策も間違いなく必要です。自分は日焼け止めと帽子、パーカーのフードで対策しましたが、耳がしっかり日焼けして痛いわ皮がめくれるわで大変でした。

遭難の心配はあまりない。が、保険には必ず入ろう

富士山のコースは目でハッキリと分かるくらいに道筋があるので、遭難の心配はありません。そもそも、五合目以降は常に視界が開けていますしね。

ですが、落石や落下などの事故は起こりうるものだと実感したので、保険には必ず加入しておきましょう。

保険は年間契約のものと単発契約のものがあるので、単発で良いかと思います。富士登山に関しては、富士山専用のものもあるくらいなので、そういった保険を選ぶと良いでしょう。

個人的なおすすめは

  1. モンベル野あそび保険(国内旅行傷害保険)
  2. YAMAP登山ほけん

です。どちらか片方だけでも良いですし、両方に加入するでも良いかと。何が起こるか分かりませんからね。

富士登山中の食べ物飲み物

持って行って食べた飲食物たち
  1. いろはす550ml×4本
  2. ウイダーインゼリー3つ
  3. アクエリアス ハンディパック300ml×2本
  4. ガルボ1袋
  5. スニッカーズ1本
  6. (写真にはありませんが、塩分タブレットも5つほど)
  7. 登頂時点でおにぎり2つ

富士登山に必要とされる飲み物量はよく「500mlのペットボトル3本(1,500ml)もあればOK」なんてネットで書かれていますが、自分は合計「2,800ml」飲みました。それに加えてウイダーインゼリー3つだからもっと多いですね。

写真には載ってないですが、登頂したところでおにぎり2つも食べました。食べ物に関しては、その倍はあっても良かったかな、と思っています。

ちなみに登山中は

ポケットに水分をぶち込むスタイル

こんな感じで、ポケットに常に水分がある状態にしました。右側のポケットには常にウイダーがあるようになっていました。

のどが少しでも乾いたらすぐ飲むようにしないと高山病になる恐れがあるため、こういった対策は必須だと考えます。毎回バッグから取り出すような手間は省きたいですしね。

ゴミを出さないために

食べたり飲んだりしたら、必ずゴミが残ります。富士山にゴミを残さないためにも、ゴミを入れるように袋を持参しておきましょう。

自分は登山前に立ち寄ったコンビニでレジ袋をもらい、そこにすべてのゴミをぶち込んでいきました。

「富士山は汚い」などとたまに聞きますが、さすがにポイ捨てする人は見られませんでしたね。実際、ゴミはほとんど落ちていませんでした(帽子がその辺に転がっている、みたいなことはあった)。多分五合目以下にゴミが多いんでしょうね。

というわけで、いよいよ富士登山レポ。

入山料は1,000円(任意)

富士登山をするときは、入山料が必要になります。任意ではありますが、ほぼ必須みたいなものなので1,000円札を握りしめておきましょう。

入り口手前に「富士山保全協力金」と書かれたテント的な場所がありますので、そこにて支払います。

支払ったらバッジをもらいます

中には支払わずに入山する人もいるようなので、これ見よがしにバッジを見せつけてマウントを取りましょう、富士山だけに(は?)

ちなみにリュックのひもをくくっているのは「リュックの揺れによる負担を軽減するため」です。腰辺りに巻くもののないリュックの方はぜひこのような対策を取りましょう。

富士山の山開きは7月10日から(吉田ルートのみ1日から)

いつからが山開きというのは正確には確定していない(天候次第な部分もある)のですが、一般的には7月10日が富士山の山開きとなっています。

自分は知らなかったので、一度5月に登ろうと航空券を取ったりホテルを予約しようとしたりしていました。とんでもない罠です。

五合目時点で酸素濃度の低さに驚いた

五合目にして2,400m

バスで五合目まで登ったのですが、降りた時点から酸素が薄くて驚きました。それもそのはず。富士宮口五合目にして標高は2,400m。これまでに登った山より既に高い。。

五合目到着からしばらくの間(40~60分)は、その場でストレッチをしたり装備を整えたりしながら、体を現状の酸素濃度に慣らしていきます。

余計なくらいに深呼吸しておかないと後々高山病になるらしいので、ここで十分に体を順応させておきましょう。また、水分補給を怠るのも高山病リスクに関わるので、この時点から水分補給はしっかり取れる状態にしておくと良いでしょう。

登山中は沢山呼吸することと、水分を余分にでもこまめに補給すること。この2つを厳守すれば、高山病にかかる可能性はグッと下がるようです。自分は登頂まで意識し続けたおかげか、高山病にはなりませんでした。

自分のペースを守り、体力配分に気を付ける

富士登山オフィシャルサイトより引用

富士宮口ルートは、登り4時間20分・下り2時間5分かかるとされています。剣ヶ峰(けんがみね)まで登るとしたら、登りに+20分、下りに+5分程度はかかるでしょう。合計6時間25分(+25分)ですね。

自分の場合の所要時間は、

  • スタート(8:30~)
  • 五~六合目まで:15分(~8:45)休憩5分
  • 六~新七合目まで:40分(~9:30)休憩15分
  • 新七~元祖七合目まで:35分(~10:20)休憩20分 ここで初トイレ利用
  • 元祖七~八合目まで:35分(~11:15)休憩15分 トイレ利用
  • 八~九合目:30分(~12:00)休憩15分
  • 九~九合五勺まで:20分(~12:35)休憩15分
  • 九合五勺~富士山頂上:30分(~13:20)休憩20分
  • 頂上~剣ヶ峰(けんがみね):20分(~13:55)休憩30分
  • 下山開始(14:25~)
  • 下山完了(~16:37)

でした。

休憩時間込みの登り時間で考えると、全体的に遅れが出ていますね。富士山の頂上(剣ヶ峰でない)までの所要時間は4時間50分でした。

○合目、のタイミングで山小屋(休憩所)があります

個人的にですが、元祖七合目まではスムーズに歩くことができました。八合目以降はゼエハア状態で、本当にキツかったです…。

着る前はポリ100%の半袖シャツとパーカーの2着のみ。

また、八合目辺りから肌寒くなってきたので、ポケッタブルパーカを着ました。高いところは寒いですね。

今回の富士登山は、宿泊なしの”日帰り弾丸一人旅”でしたが、年間登山者数の多い富士山なので、ほぼ常に半径15m以内には人がいるような状態でしたね。多分富士宮口ルートでの上り下りで、300人くらいとすれ違ったかと思います。

写真は見上げていますがね…

また、どこで振り返っても絶景で、まるで「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の世界にいるかのような自然っぷりでした。序盤はハイラル平原、後半はゴロン族の住むデスマウンテン周辺のような景観で、視覚的にずっと楽しかったのが印象的でしたね。

剣ヶ峰まで登頂しました!

日本最高峰 富士山剣ヶ峰

そんなわけで、ひたすら一人で「ゼエもう…ハア無理だ…ヒイ辛い…ハア嫌だ…ゼエ帰る…」などと弱音を吐きながら登り続けて5時間半。ついに日本最高峰富士山剣ヶ峰(3,776m)に到着しました。

富士宮口の頂上から剣ヶ峰は、他のルートと比べて一番近い距離にあります。遠かったら正直行く気はなかったかと思います。疲労困憊ですもの。

頂上からの景色は、正直これまで何度も来た道を振り返っては見降ろしてきたから そこまで感慨深くはありませんでした。達成感以上に「もう登らなくて良いんや…良かった……」という気持ち一点。それと「ご飯食べよ」。

山頂剣ヶ峰で昼食のおにぎり2つを食べたのですが、頂上の気温は8合目と比べても圧倒的に寒かったです。ブロックテックパーカを着ても「まだもう一枚欲しいかな」と思えるほど。

夏でも4~5枚の重ね着は持参して間違いないでしょう。

ご飯を終え、休憩も終わり、日帰りだったので帰路に就いたのですが、富士宮ルートは登りと下山が同じコースのため、混雑しやすいんですよね。

特に自分が下山しだした時間帯(14:25~)は、泊まり込みで登山する人が多かったみたいで、団体さんが多かったです。混雑する分、下山の目安時間も多少ズレることがあるので、下山はお早めに。

また、下山よりも登山する人を優先的に通すのが”この世の常識”のため、下山の際は目線を上げてルートと登山客を把握しつつ、道を空けるようにしましょう。

そういえば、下山が終わってからの達成感がすごかったのを記憶しています。下山しながら登ってきたルートを見上げて「これを登ったのか…信じられないな……」などと思っていました。

あとはもう人に マウントできる興奮ですよね。「キミ、まだ3,776mの景色を知らないの?」って。

富士登山は初心者でも可能か?答えは「イエス」

自分は登山歴3ヶ月で、富士登山が3つ目の登った山という明らかな登山初心者です。それでも無事に登頂できました。実際、登山初心者でも富士山の登るっていう人は多いみたいですしね。

ただ、富士登山が初めての登山になる、という人は考え直した方が良いかと思います。一度近所の山に登山した方が、ペース配分だったり自分にとって必要な持ち物だったり、登山対策の発見があるからです。

自分も過去2回の登山がなければ、富士山登頂は厳しかったのでは?と思う部分がありました。せめて1回は練習がてら、地元の近くの山を登っておきましょう。

また、一人で登るという人は、事前に一人登山をしておくとより最高です。誰かと一緒に行くと、ペース配分もくそもありません。何より序盤のペース配分が狂うと、体力的に登頂→下山が厳しくなってきます。

不安な方は、サンシャインツアーなどが運営しているツアー登山が無難ですね。登山・下山中に何度かツアー登山の方々とすれ違いましたが、やっぱり人数がいることの安心感は大きいだろうな、と感じました。助け合いもしやすいですしね。

「やろう」と思わなければ多分登る機会は一生訪れない富士登山。興味を持ったなら、ぜひ一度体験してみては?

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